順徳の概要
エリア:
順徳は、中国の南方、肥沃な広東省の珠江デルタ地帯の中ほどにある小都市です。珠江デルタ地帯は、東側は広州から始まり、東南方向に広州から始まりから始まって、東南方向に东莞、深圳、香港が並び、西側は同様に広州から南に中山、珠海、澳门(マカオ)が並ぶというように、珠江デルタ沿いに二つのラインがあります。順徳はその西側のラインの中山と広州の間にあります。
アクセス:
・香港に直通のフェリー(所要時間2時間)が毎日出ている
・珠江デルタ各都市にも高速道路がつながっている
・広州の白雲国際空港からも直通シャトルバスが運行されている
・華南地区の各都市へ長距離バスが走っている
・順徳区内の道路も比較的キレイに整備されている
気候:
年間平均気温21.9度が示すとおり、基本的には暑いところです。夏には当然35度を超える猛暑となります。ただ、沖縄の年間平均気温が23度前後ですから、沖縄よりもずっと南に位置するにもかかわらず、実は沖縄とそう変わらないどころか、少し気温が低いくらいのようです。冬が案外寒いので、そのことが影響しているのかもしれません。普段はめったに雨は降りませんが、時折雨季がみられ集中的に雨が降るのが特徴です。よって、年間降水量は1600mm強と、トータルでは東京や名古屋などとほとんど変わらない数値となっています。
都市概要:
人口は地元の人口が100万人強で外来の人口が100万人弱、合計200万人を数えます。中国では中規模の都市といえるでしょう。日本ではほとんど知られていない順徳ですが、実は現在では中国有数のお金持ち地帯として中国では知られています。実際、順徳は、国家統計局が発表する自治体の社会経済総合発展指数を4年連続でトップの位置を維持しています。また、エンゲル係数も30%を割っており、世界でもっとも豊かな地域として国連に認定されているのです。そして、給与水準、自動車普及率なども中国TOPになっています。ちなみに順徳は去年までは市だったのですが、電力不足の関係で、佛山市に吸収され、今は順徳区となってしまっています。ただ、それでもお金持ち地帯であるということは変わらず、相変わらず発展を続けているようです。
産業:
順徳のメイン産業はご存知のとおり工業です。種類は他業種にわたり、多くの中国メーカーが順徳工業園に工場を建設しています。また、多くの多国籍企業が進出してきていて、国際レベルもかなり高くなっています。年間の輸出入総額は61億米ドル、そのうち輸出が38億米ドルで、全世界の100あまりの国と地域へ輸出されています。今では家電の都と名高く、大手地場メーカーがエアコン、扇風機、冷蔵庫、電子レンジなどを生産しています。特に電子レンジ、扇風機については中国一の生産量となっています。そして、トヨタ自動車の進出が見込まれる広州市南沙開発区までは約20キロと近く、順徳は工業都市としてますます注目を集める存在となっています。
観光:
順徳は近年観光にも力を入れています。広東省の四大庭園である「清暉園」の修復や、「宝林寺」の建て直したほど。また、陳村に花園芸の世界、均安に碧桂園ゴルフレジャーランドなどを開発したりもしています。近年では家具博覧会、家電博覧会、花園芸博覧会を開催し、順徳は中国の中でますますメジャーな都市となろうとしています。また、アジア最大のスヌーピーランドが建設中であり、そして順徳が故郷だといわれるブルースリーの記念館の開館など、レジャー施設も充実させようとしています。
文化:
順徳は広東料理の発祥の地としても知られています。順徳料理は薄味で風味を生かした調理法をとるので、日本人にもあった味付けとなっています。特に順徳の大良は牛乳が特産であり、牛乳を生かした料理なども順徳料理の特徴のようです。「食在広州、厨出鳳城」。食は広州にあり、シェフは鳳城にあるという意味。鳳城は順徳の別名で、多くの有名なコックを輩出していることでも知られています。日本で有名な周富徳氏も先祖が順徳出身で、彼が六本木に持っていたレストランの名前も「順徳」といったそうです。また、香港のレストランやホテルなどは、順徳出身のコックがいないと、格が落ちるなどという話もあるようです。ただ、多くのコックが順徳から出て行ってしまう分、順徳にはそこまで凄腕のコックはいないといううわさもありますが…。
食のネタでもうひとつ。実は、順徳はウナギの名産地なのです。日本で売られている中国産ウナギの多くは順徳産だという話です。
歴史:
もともとは水郷地帯であり、養蚕と川での漁が盛んであったらしい。絹の繭の中の蚕を餌にして、川で魚を獲るというサイクルが出来上がっていたようです。地盤が不安定なため、昔はたびたび洪水にあったようです。なので、現在では、行政は治水に非常に力を入れており、順徳に住んでいる人や企業に対して、治水専門の税金をとっているほどです。また、昔は養蚕を女性だけで独立しておこなう、「自梳女」と呼ばれる女性だけの集団が存在し、小説 "Women of the silk"や、映画「自梳」の題材ともなっています。
順徳のこれから:
順徳工業園の近くの南沙地区へのトヨタの工場の進出の決定し、順徳はますますの発展が期待されるところです。また、ウォルマートとロータス、イオンといった大型ショッピングセンターが次々と順徳への建設に名乗りを上げています。特にイオンは売り場面積8ヘクタールとアジア最大の規模での出店になるとのことです。 最近特にホットな話題が続く順徳。日本のメディアにも少しづつ取り上げられてきているようです。
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